[無料] PDFファイルを翻訳する3つの方法 - ワードや他のファイルにも対応!
PDF を別言語に翻訳するために以下の3つのサービスを紹介します。個人的には DeepL がおすすめです。
今回紹介するのは次の3つの翻訳サービスになります。
- 鉄板中の鉄板ですが、PDFなど各種ドキュメントを翻訳できることは意外と知られていなかったりします。
- ベースはGoogle翻訳を使っていますが、文書のフォーマットは維持できます。老舗のサイトです。
- 話題急上昇中の翻訳サービスDeepL。直接PDFを変換する機能はまだないですが、高性能な翻訳機能で無理やりにでも使う方法を紹介します。
バックグラウンド
PDF(Portable Document Format)ファイルは 1990 年代に登場してから今日に至るまで幅広く使われています。学術論文や政府の発行する文書からスーパーマーケットのチラシやインターネット上でのショッピングの請求書など日常生活で欠かせません。会社でも請求書を PDF で印刷したり、プリントアウトした文書をスキャナーで PDF にすることもあります。
母国に住んでいれば、PDF を読むことに苦労することはまずはありません。ほとんどは母国語に対応しているからです。それでも海外のサイトで商品を購入したり、海外の企業とのやり取りがあったり、学術論文を読む場合は母国語以外の言葉で記載されます。その言語に堪能であれば問題ありませんが、往々にしてそういう訳にもいきません。そこで頼りになるのが、近年大幅に精度が向上した機械翻訳になります。
Google 翻訳をはじめいくつかのサービスは PDF の翻訳にも対応しています。今回はその中で便利なものを3つ紹介します。 なお翻訳する都合上どうしても文書の内容を相手側のサーバにアップロードする必要があります。業務上、機密扱いになる書類については利用を十分に検討し、不安があれば法務担当者に確認してください。
PDF をプログラミング言語を用いて扱った経験がある方は知っての通り、通常のテキストと比べると、PDF ファイルの扱いは難しいです。PDF のバージョンが数多くあり、ライブラリによっては新しいバージョンに対応していなかったり、内部に入っているフォントを扱えなかったりします。そのため、テキストの翻訳に比べると PDF の翻訳を提供しているサービスは少なくなります。
PDF 翻訳サービス
Google 翻訳
Google が提供するデファクトスタンダードとも言える翻訳サービスです。 テキストや音声での翻訳が通常使わることが多いですが、文書の翻訳も可能です。 対応しているのは以下の通りです。
- Microsoft オフィスのワード(.doc, .docx)
- Microsoft オフィスのパワーポイント(.ppt, .pptx)
- Microsoft オフィスのエクセル(.xls, .xlsx)
- ODF ファイル(.odf)
- PDF ファイル(.pdf)
- PostScript ファイル(.ps)
- リッチテキストファイル(.rtf)
- テキストファイル(.txt)
Google 翻訳の使い方
利用方法は簡単で、ファイルをアップロードして、翻訳する言語を選択するだけです。もちろん元の言語を選択することも可能ですし、自動で識別させることも可能です。
Google 翻訳の Pros/Cons
- Pros
- 103 言語に対応
- 無料
- 広告なし
- Cons
- PDF の内容を翻訳するもので、翻訳された PDF が得られない。
- 写真や図などが表示されないため、分かりずらい。
- PDF の内容を翻訳するもので、翻訳された PDF が得られない。
Google 翻訳のおすすめ度
⭐⭐⭐⭐⭐
Doc Translator
こちらは翻訳エンジンとしては Google 翻訳を利用しており、フォーマットを維持したファイルをダウンロードすることが可能です。2010 年のサービス開始以来 5,000 万以上のドキュメントを扱ったとのことです。
対応しているドキュメントのフォーマットは Google 翻訳とほぼ同じです。
Doc Translator の使い方
利用方法は画面の中央付近の広告の下にある翻訳ボタンを押すと、アップロードできるページに遷移します。 その後、PDF ファイルをアップロードして、しばらく待つとダウンロードできます。ダウンロードするボタンは広告に埋もれて分かりにくいので、気を付けてください。
Doc Translator の Pros/Cons
- Pros
- PDF のフォーマットが維持できる
- 無料
- Cons
- 広告が多く、誤ってクリックしてしまう。
Doc Translator のおすすめ度
⭐⭐⭐☁☁
DeepL
他にもいくつかサービスはありますが、どうしても Google 翻訳を使ったものになり、精度に不満があります。かといって PDF を直接変換できるサービスも少ないです。最後に紹介するサービスである DeepL は現時点でかなり品質の高い機械翻訳を実現しているサービスです。ファイルの翻訳については Microsoft オフィスのワードとパワーポイントにしか対応していませんが、PDF をワード文書に変換するひと手間を加えるだけで、ワンランク上の翻訳文書を手に入れることができます。
DeepL の使い方
- PDF をワード文書に変換する。
- 無料で可能な方法は以下になります。
- Google Drive に PDF ファイルをアップロード
- Google Doc でそのアップロードした PDF ファイルを開く
- Microsoft ワード形式(.docx)で保存
- 有償版で確実なのは Acrobat Reader の有償サブスクリプションを購読し、PDF から直接ワードファイルに変換することです。
- 無料で可能な方法は以下になります。
- https://www.deepl.com/ja/translatorにアクセスし、テキストエリアの下にある文書の翻訳をクリック。
- PDF ファイルをアップロードし、翻訳先の言語を選択。
DeepL の Pros/Cons
- Pros
- 高品質の翻訳が可能
- 無料
- Cons
- 対応言語が少ない。
- 日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、オランダ語、ポーランド語、ロシア語、中国語(簡体字)
- 主要言語をカバーしているため、多くのケースで対応は可能
- 対応している言語においても翻訳ができない言語もある。
- PDF を直接アップロードできない。
- 対応言語が少ない。
DeepL のおすすめ度
⭐⭐⭐⭐☁
それでは!